
雲をつかむ話
2012/04/21講談社
Description
突然届いた「犯人」の手紙から、芋づる式ならぬ雲づる式に明かされる、わたしの奇妙な過去。野間文芸賞受賞後第一作、待望の長編小説
多和田葉子
1960年、東京生まれ。早稲田大学卒業。ハンブルグ大学修士課程、チューリッヒ大学博士課程修了。1982年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で芥川賞、1996年シャミッソー文学賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、2002年『球形時間』でBunmamuraドゥマゴ文学賞、『容疑者の夜行列車』で谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞、2005年ゲーテ・メダル、2009年坪内逍遙賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞など受賞多数。
主な著書に『ゴットハルト鉄道』『旅をする裸の眼』『海に落とした名前』『ボルドーの義兄』などがある。